アムロ・レイは、今でもニュータイプの中では最強格にあたる人物として、人気の高いキャラクターの1人です。

なぜ、これほどまでにアムロ・レイの人気は高いのかというと、それは、ニュータイプとして活躍する場面が多かったこと、そして、逆襲のシャアまでに何度も登場していたことがあげられます。

元々、アムロ・レイは戦いが好きな少年ではなく、どちらかというと機械いじりが好きな少年として出てきますし、身近な人との付き合いでも内向的で、それほど人とのコミュニケーションが上手ではありません。そのため、リアルにいてもおかしくはないと思わせる魅力が、アムロ・レイにはありました。

そんな少年としか言いようのない人物が、ファーストガンダムの1年戦争を経て、立派な青年へと成長していくのです。ガンダム世界には多くの兵器が出てきますが、アムロ・レイのような、なぜか気になるキャラクターが多いところも、アムロ・レイの人気を高めた要因と言えるでしょう。

その他の理由では、シャア・アズナブル、ランバ・ラル、オルテガなど黒い三連星との戦いで、見事に成長している様を見せられた、このことも含めて最強と言われるようになっていきます。シャア・アズナブルは赤い彗星として恐れられ、他のベテランパイロットたちも、ジオン軍では大きな戦果を上げているものばかりです。

しかし、少年のようなあどけなさを残しているアムロ・レイは、ガンダムの性能を限界まで引き出して、これらの人物を撃破、撃退するようになっていきます。これだけでも十分に凄いのですが、アムロ・レイはニュータイプ能力に目覚めてから、ガンダムの性能に満足できなくなります。

アムロ・レイは、「僕がガンダムを一番うまく使えるんだ」という名台詞を残すほど、本当にガンダムを一番うまく使っているシーンが多いキャラクターです。そんなキャラクターなのに、ニュータイプ能力に目覚めてからは、ガンダムの性能に満足できなくなるため、実は向上心の強いキャラクターなのだと、勝負事に熱中できる人物なのだと理解でき、よりアムロ・レイのことが好きになってしまいます。

他にも、アムロ・レイだけの魅力は存在します。それは、テム・レイ(アムロの父親)との悲しい別れです。アムロ・レイは少年なので、ガンダムに乗って成果をあげていることを、誰よりも父親に褒められたい、そのように思っていました。ですが、実際にテム・レイと会ってみると、話のほとんどがガンダムの性能の話、もしくはガンダムの性能を向上させる技術の話だったのです。

アムロ・レイは、この時から周りとの関係にも距離を置くようになり、ホワイトベースのクルーとも喧嘩をしてしまうことがありました。戦争が人を変えてしまう、そして、自分もその被害者なのだと理解し、哀しみの中で成長していくようになっていくのです。

ファーストガンダムの中には、哀戦士という表現も出てくるのですが、このような表現にマッチングしているシーンが、アムロ・レイには多いと言えます。戦争をテーマにしているアニメ作品のため、そんな中でも懸命に生きようとするアムロ・レイ、その辺りに人気の秘密、そして強さの秘密が隠されているように思えます。