ウッソ・エヴィンは、機動戦士Vガンダムの主人公であり、また、他のニュータイプのように悲劇の主人公という立ち位置にあります。

他のニュータイプとの違いは、13歳という若さでありながら、Vガンダムを乗りこなしているところです。歴代のニュータイプであっても、最初はガンダムというモビルスーツに乗り慣れるのに時間がかかり、視聴者としてももどかしい一面が出てきます。

ですが、機動戦士Vガンダムのウッソ・エヴィンは、天才として描かれているためか、そのようなシーンはほとんど出てきません。戦いのほとんどで、敵を翻弄するような立ち回り、そして、時として攻撃的になり敵を一掃するような強さを見せつけます。

主な搭乗機はVガンダム、V2ガンダムとなるのですが、今までのガンダムと比較しても高性能です。昔に比べて、機体そのものはほっそりとしているのですが、高火力なユニットをアタッチメントとして取付可能で、このような性質を持ち合わせているため、今までのガンダムとは違った作品になりました。

機動戦士Vガンダムのウッソ・エヴィンが、悲劇の主人公と言われる所以ですが、戦場において悲しい別れが多いからです。その中には、目を覆うような惨劇もあったのですが、幼馴染のシャクティのために、ウッソ・エヴィンは戦場で活躍するようになっていきます。

この辺りも、これまでのニュータイプとの大きな違いと言えます。今までの主人公たちは、戦争そのものを強く嫌がっている、もしくは、無理矢理参加させられているので、子どものようにごねてしまうところもありました。

しかし、ウッソ・エヴィンは自分が戦場において役立つことを理解すると、積極的に戦争を終結させるために活躍するようになっていくのです。役割を全うしようとするところは、ニュータイプらしい責任感の高さと言えるのですが、年齢が13歳であることを考慮に入れると、非常に有能、且つ恐ろしい少年であるという結論になります。

このように魅力十分な作品であり、ウッソ・エヴィンという人物もユニークなのですが、機動戦士Vガンダムでは、大きなタイヤのようなものを履いたモビルスーツ、戦艦が登場するなど、機体そのものもかなり変わっています。しかし、このような機体と遭遇しても、ウッソ・エヴィンは返り討ちにするのです。

また、機動戦士Vガンダムの頃から男主人公、女主人公の立ち場が明確になってきました。機動戦士Vガンダムの場合は、男主人公がウッソ・エヴィン、そして、女主人公がシャクティという女性キャラクターです。

シャクティは、人類を従わせるための兵器の中で、コアとして必要な人間のため、ザンスカール帝国にさらわれてしまうのですが、そのお姫様のような立ち場にあるシャクティを、救い出すのがウッソ・エヴィンの役目です。ウッソ・エヴィンは、13歳という年齢でありながら、カテジナのような女性に憧れたり、逆に人として変わっていくカテジナを見て、戦争というものの恐ろしさを体験するようになっていきます。

このような話が終始続く内容となっているため、機動戦士Vガンダムは、他のガンダム作品に比べてダークな要素が多いとも言われています。