ドモン・カッシュは、機動武闘伝Gガンダムという、ガンダム作品の中でも異色の作品に登場する主人公です。

なにが異色なのかというと、機動武闘伝Gガンダムは、今までのガンダム作品とは別のベクトルで、世界が揺り動いているため、異色な作品として扱われることが多いです。機動武闘伝Gガンダムの主人公ドモン・カッシュは、ネオジャパン代表という聞き慣れない国名の代表者でもあります。

世界観を簡単に説明すると、代表者を集めてガンダムファイトを行っている時代に、かつての責任を償うため、ドモン・カッシュは代表選手として戦うようになります。その責任こそが、機動武闘伝Gガンダムで何度も出てくる、デビルガンダム細胞、そしてデビルガンダムとの因縁です。

ドモン・カッシュの家は、優れた研究者として知られる兄がいる、そんな家庭でした。しかし、デビルガンダム細胞の研究で問題を起こしてしまい、その問題に対して罪が発生してしまい、残されたドモン・カッシュは、デビルガンダム細胞との因縁に決着を付けないといけません。

ですが、地球上で何度も衝突することになるデビルガンダム細胞は、師である東方不敗マスター・アジアにも悪影響を及ぼすようになります。その事実を知ってから、キング・オブ・ハートとして成長していく様こそが、機動武闘伝Gガンダムであり、ドモン・カッシュの魅力です。

また、機動武闘伝Gガンダムの舞台となるガンダムファイトは、ガンダム同士で殴り合いをするという内容です。そのため、主人公ドモン・カッシュが搭乗するシャイニングガンダム、ゴッドガンダムは近接系の武装でまとまっているなど、今までのガンダム作品では考えられない構成になっているのです。

このように、ユニークな仕様でガンダムがバトルを繰り広げるのですが、一番の魅力は熱血漢の味方たち、そして下衆な敵キャラクターが登場するところでしょう。敵側もガンダムに乗っているため、条件はほぼ同じという内容になっているのですが、主人公側のほうが人として成長しておらず、若さゆえの失敗を何度も繰り返すのです。

東方不敗マスター・アジアとドモン・カッシュのバトルでは、弟子を何度も諭すマスターアジア、そんな師匠に依存してしまうドモン・カッシュという、妙な人間関係を見ることができます。ここまで良くできた人間ドラマは、他のロボットアニメでもあまり見ることができないため、バトル以外の要素でも面白いところが、ドモン・カッシュの魅力と言えるでしょう。

補足となりますが、ドモン・カッシュのデータは身長180cm、体重78kg、年齢は20歳のため、それほど特徴的なデータがあるわけではありません。しかし、家族のために犠牲になっても良いという器の大きさ、レイン・ミカムラとの関係、マスターアジアを倒さないと1人前になれない背景など、雰囲気的にいつの間にかハマってしまう要素が多く、主人公の強面とも取れる面構えにも納得できるようになります。

これだけでも魅力十分なのですが、機動武闘伝Gガンダムでは合体技が出てくるようになります。ドモン・カッシュ、マスターアジアによる合体技、シャッフル同盟によるシャッフル同盟拳、そして、レイン・ミカムラとの間で培った愛の力が顕現された、石破ラブラブ天驚拳など、魅力的な必殺技、協力技が多いところも魅力的でした。