地球連邦軍のパイロットとして登場するキャラクターの中で、癖のあるキャラクターをまとめてみました。

1人目はカイ・シデンというキャラクターです。カイ・シデンは、戦争そのものが嫌なので、戦争が始まった後は意気地のない人物として、セイラ・マスなど、味方から非難されることもあるキャラクターでした。

ですが、おかしいのはカイ・シデンではなく、戦争が激化してしまっているガンダム作品です。そのため、カイ・シデンも自分の考えに信念を置くようになり、一年戦争後は、パイロット以外の活躍も見せるようになります。

これこそファーストガンダムの魅力なのですが、カイ・シデン以外のキャラクターも、ホワイトベースを降りてからは、自分なりの人生を歩んでいくようになるのですが、基本的に戦争そのものに関わらないケースは少ないです。例えば、女性キャラクターの中にも、戦争が嫌になって家庭を持つようになるキャラクターもいますが、夫が戦艦の艦長、もしくはパイロットというケースが多く、これはガンダム作品の最新作までずっと続いています。

また地球連邦軍の中には、スレッガー・ロウのような落ち着いた大人のパイロットも出てきます。スレッガー・ロウは、戦闘機に乗って戦うパイロットなのですが、物語の後半で大活躍した後、没してしまうパイロットの1人です。

スレッガー・ロウは、戦争は戦争と割り切っている人物でもあるのですが、人との付き合いに関しては気さくで、物事を重く捉えない一面が目立ちます。ですが、死にたがりのパイロットではないため、ここぞという場面で、仲間のために特攻をかけるシーンは、熟練のパイロットとして生きてきた、そのような心の大きさを持つ人物なのだと気付かせてくれました。

ビグ・ザムとの相対により、地球連邦軍は窮地に追い込まれるのですが、そんな窮地を救ってくれた人物こそスレッガー・ロウなのです。その後、ビグ・ザムはアムロ・レイの手によって撃破され、スレッガー・ロウの敵討ちにも成功しています。

地球連邦軍のパイロットの中には、セイラ・マス(アルテイシア・ソム・ダイクン)のような、重要な立ち位置にある女性キャラクターも出てきます。シャア・アズナブルの妹でもあるのですが、シャア・アズナブルと会話をした後は、特に戦闘で活躍するような場面も出てきません。

ですが、戦闘機を乗り回すことが可能な技量を有し、且つ、カイ・シデンなどの男性に檄を飛ばしてくれるなど、女性として男性を支えてくれる人物でもありました。ツンツンとした性格のため厳しいことを言うのですが、それでも、周りのことを良く考えている聡明な女性でもあります。

その他のパイロットでは、ハヤト・コバヤシ、リュウ・ホセイといったパイロットも個性的です。リュウ・ホセイは軍人のため、ブライト・ノアと良く会話するシーンが多く、ブライト・ノアからも頼りにされていました。

リュウ・ホセイは、敵に討たれてしまい没してしまうのですが、ストーリーのほとんどでアムロ・レイをかばうなど、自分の意見だけでなく、人の意見を汲み取れる大人でした。逆に、ハヤト・コバヤシのように、アムロ・レイをライバル視してしまったため、能力、待遇の差に納得できないなど、不満をこぼすキャラクターもいます。

機動戦士Zガンダムでは、ハヤト・コバヤシもリュウ・ホセイのような大人へと成長し、アムロ・レイを認められるほどの器量を得るようになります。