機動戦士Ζガンダムに登場するキャラクターの中で、主人公並みに記憶に残るキャラクターはというと、クワトロ・バジーナを外すことはできないでしょう。

その理由ですが、以下の3つの理由によりクワトロ・バジーナの存在が、どうしても気になってしまうからです。理由その1は、シャア・アズナブルのような見た目、そして立ち振る舞いを見せるため、シャア・アズナブルのそっくりさんではないかと、そのように感じてしまうからです。

シャア・アズナブルと似ているところは多く、特に見た目、そしてニヒルな印象を残すところが強烈です。また、アムロ・レイとの争いのように、機動戦士Ζガンダムでも、クワトロ・バジーナはカミーユ・ビダンと口論になることが多く出てきます。

理由その2は、実はシャア・アズナブルとバレているのであろうと、そのように思わせるシーンの多さでしょう。機動戦士Ζガンダム内では、あまりシャア・アズナブルについては触れておらず、クワトロ・バジーナは、シャア・アズナブルではないかという話を、艦内のクルーが話すだけだったりします。

具体的には、エゥーゴに所属するアムロ・レイ、今回も艦長として活躍するブライト・ノアが該当します。このような面白いシーンがあるため、変装をしても簡単にバレているシュールさと、それでも変装を続けないといけない、ミステリアスな雰囲気を生み出していくのです。

理由その3は、パプティマス・シロッコ、ハマーン・カーンのような実力者との間で、クワトロ・バジーナであり、シャア・アズナブルが確執を得ていることです。ハマーン・カーンは、シャア・アズナブルを兵士として、また1人の男性として認めているので、協力を要請するようになりますが、クワトロ・バジーナとしてこれを拒否します。

パプティマス・シロッコの場合は、ニュータイプとして革新的な立ち場にあるのに、その力を活かそうとしないクワトロ・バジーナに対して、嫌悪感を感じることが良くあるという状況になるのです。このような対比があるため、ニュータイプといってもオールドタイプと大きく変わらず、自分の主観ばかりで物を言うことが多い、という印象も生み出すことに成功しました。

クワトロ・バジーナには他にも魅力があります。それは、リック・ディアス、ガンダム百式といった、クワトロ・バジーナ専用機のようなモビルスーツに搭乗していることです。

性能が高い機体に振り回されず、ベテランパイロットとして敵のモビルスーツを1機ずつ確実に落としていく、戦闘終了後にもどこか余裕がある雰囲気を醸し出す、これがクワトロ・バジーナという男の魅力でしょう。いつもはクールで大人しいのですが、戦場、そして政治の世界では熱く語るところを見せますし、世捨て人のように生きているだけの人物ではありません。

そのため、アムロ・レイ、カミーユ・ビダンとも違ったニュータイプとして、クワトロ・バジーナは、多くの視聴者から好かれる、もしくは憧れの対象となっています。